再開初戦からAnnemiek van Vleuten選手3連勝!
Photo BY Mitchelton-SCOTT Twitter
Mitchelton-SCOTT チームのロード女子世界チャンピオン、Annemiek van Vleuten 選手が新型コロナウイルス(COVID-19)で中断していた今シーズンの再開後のレース、Clasica Navarra で早速勝利を挙げました。
2019年の世界選手権女子ロードで105kmもの単独逃げを決めた彼女らしく、今回も独走での勝利でした。
さらに翌日、さらに日曜日も勝利し、中断前の Women’s Omloop Het Nieuwsblad の勝利に続き今シーズン4戦4勝と専用カラーのADDICT RCに乗るレインボージャージの強さは手が付けられない状態です。
Photo BY 大会公式HP
7/23 は上り下りが連続し、休む暇がないようなコースレイアウトの118.3km。
同じ主催者、2日続けてのレースですが総合成績を争うステージレースではなく、それぞれ独立したワンデーレースとして開催されます。
レースシーズンの再開後、最初のUCIカテゴリー1.1のレースということで有力な全選手がフレッシュな状態で参加してくるため激戦が予想されていました。
序盤にアタックが繰り返されるものの、集団もハイスピードなため大きな差のつかない状態でレースは進みます。
残り20km地点で単独先頭に逃げていた Maria Giulia Confalonieri 選手をとらえ、ラスト4kmで単独アタックを成功させた Annemiek van Vleuten 選手が独走勝利をあげました。
レース後のインタビューで Annemiek van Vleuten 選手は、
「今日のチームの作戦では、私はエースでは無かった。Lucy (Kennedy選手)と Amanda (Spratt 選手)のどちらかで取りに行く予定であったけれど、3個目の上りで2人とも遅れてしまい、作戦変更で自分で勝利を目指しました」と答えています。
「最後5kmの下りの途中、300mの小さな上り坂があり、私たちは事前の下見でをそれが良いアタックの機会になることを知っていました。
Maria Giulia Confalonieri 選手がかなり仕上がっていたので驚きましたが、最後の4kmはフィニッシュまで持ちこたえました」
Results:
1. Annemiek van Vleuten (Mitchelton-SCOTT) 2:51:17
2. Anna van der Breggen (Boels-Dolmans) +0:18
3. Elisa Longo-Borghini (Trek-Segafredo) +1:05
2. Anna van der Breggen (Boels-Dolmans) +0:18
3. Elisa Longo-Borghini (Trek-Segafredo) +1:05
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7/24 も上り下りの連続は同様の122.9km。
Annemiek van Vleuten 選手が単独で逃げていたTrek-Segafredo チームの Elisa Longo-Borghini 選手を最後から2つ目の上りで捕らえ、二人で後続を引き離します。
世界チャンピオンのAnnemiek van Vleuten 選手とオリンピック金メダリストのElisa Longo-Borghini 選手共闘は強力で、途中でElisa Longo-Borghini 選手がパンクするアクシデントが有ったものの、Annemiek van Vleuten 選手は復帰を待ち、合流した後、残り20kmの最後の上りで引き離し逃げ切り、2連勝を飾りましたました。
レース後のインタビューで Annemiek van Vleuten 選手は、
「今日も勝てるとは思っていませんでした。私のキャリアで2連勝はあまり記憶にない、とても特別なことです。途中、辛くて、足が痛いとき、今までとは考え方を変え、他の選手も辛いタイミングだから攻撃のチャンスだととらえました」と答えています。
「途中のElisa Longo-Borghini 選手のパンクも1分半のタイム差を考えました。待っていると、追ってくる姿が見えたので合流できたので、逃げ切ることが出来、フェアに勝負することが出来ました。チームメート達も全員集団内で走り、非常に誇りに思います」
Classica Navarra Results:
1. Annemiek van Vleuten (Mitchelton-SCOTT)
2. Elisa Longo-Borghini (Trek-Segafredo)
3. Maria Giulia Confalonieri (Valcar - Travel and Service)
1. Annemiek van Vleuten (Mitchelton-SCOTT)
2. Elisa Longo-Borghini (Trek-Segafredo)
3. Maria Giulia Confalonieri (Valcar - Travel and Service)
Photo BY 大会公式HP
7/26 はDurango Durango 。スペイン、バスク地方ドゥランゴ周辺の峠を使用した周回コースを走る、113kmのワンデーレースでした。
集団は前日以上にハイペースで、最初の1時間のアベレージ42.6kmにもなり、アタックは続きますが逃げは決まりません。
Mitchelton-SCOTT チームは途中のスプリントポイントをMoniek Tenniglo 選手と Amanda Spratt 選手で取りに行きました。
最後から2つ目の上りで単独アタックして抜け出したGoiuria Gaina, Mavi Garcia 選手 (Ale-BTC Ljubljana)を15名の精鋭集団で捕らえ、その中からAnnemiek van Vleuten 選手が最後の上りでアタックし、この日も追いかけてくるオリンピックチャンピオンをレインボージャージが引き離して勝利しました。
また昨年は Lucy Kennedy 選手がこのレースを制しており、Mitchelton-SCOTT チームとしても2年連続の優勝となりました。
レース後のインタビューで Annemiek van Vleuten 選手は、
「Anna (van der Breggen 選手)が10~15秒後にいたので、下りの途中で回復しておく必要が有りました。去年のジロを思い出しAnna との本当に面白い戦いを楽しむ余裕は有りませんでしたが美しいフィニッシュを迎えられました」と答えています。
これからについては
「チームのレースですから全てのレースで勝つことは出来ず、この記録を保持し続けることは出来ません。今のところは勝ち続けられ、喜んでいます。
レインボージャージの呪い(世界チャンピオンは翌年活躍できないジンクス)についてインタビューを受けるのを楽しみにしていましたが、その呪いが無くて本当にうれしいです」と答えています。
Durango-Durango Results:
1. Annemiek van Vleuten (Mitchelton-SCOTT) 2:51:17
2. Anna van der Breggen (Boels-Dolmans) +0:18
3. Elisa Longo-Borghini (Trek-Segafredo) +1:05
1. Annemiek van Vleuten (Mitchelton-SCOTT) 2:51:17
2. Anna van der Breggen (Boels-Dolmans) +0:18
3. Elisa Longo-Borghini (Trek-Segafredo) +1:05
Photo BY Mitchelton-SCOTT Twitter
Annemiek van Vleuten 選手の連勝は新型コロナウイルス(COVID-19)で中断していた今シーズンの再開後の話題をさらっています。
選手達はレース・トレーニング以外の場面ではマスクをつけて活動しています。
男子のレースも始まるロードレース界、Mitchelton-SCOTT チームの活躍にご期待ください。