エンデュランスロードで求められる「あらゆるライダーに対応する快適性」を提供しつつ、「レーシングバイクのようなポテンシャル」を持たせる事は、非常に困難なものです。
しかし、特殊なギミック等を一切使わず、カーボン繊維の配置設計により1本のフレーム内でそれを両立させるテクノロジーは、ロードバイク、MTBで長い経験がある独自のカーボンラボを持つSCOTTならではのものです。
体力のロスを少なく走るためには空気抵抗の低減は無視できない要素です。
現代的なケーブルフル内装設計はスムーズな走りを邪魔する空気抵抗を減らし、すっきりとした外観ももたらします。
逆にシートポスト部分の設計ではエアロ形状(空気抵抗の低減)よりも27.2mmと細身の丸い形を選択しています。
全方向にしなりを生む丸いパイプ形状はサドルへの突き上げを軽減し快適性を高めます。
重量増や破損のデメリットを伴いやすい特殊なギミックではなく効果と効率を求め、カーボン繊維の配置で求める性能を獲得しました。
更なる快適性を求め現在主流の太めのタイヤを早くから採用しつつ、軽量なフレームと組み合わせ軽快に。
適材適所、柔軟な設計思想とそれを実現できる能力がSCOTTにはあります。
カーボン繊維は軽くて剛性の高い自転車フレームを作ることが出来る夢のような素材です。
しかしカーボン繊維そのものだけでは、引張強度が高いだけのただの素材です。
数多くの異なる特性を持つカーボン繊維で作られたレイアップシート。
それを1本のフレームに大小さまざま数百枚貼り込んみ、自由自在に剛性をコントロールして快適性を持つパート、高い剛性で推進力を伝えるパートを作り出す。
そのバランスを高次元で理想的に融合する事で、快適性と速さという異なる特性を1本のフレームに宿らせる事が出来ます。
そして、製品化されたバイクのフレームには、そのカーボン繊維を敢えて隠さずにSCOTTの自信の現れとして表現しています。
ヘッド部分、フォーク、BB付近、チェーンステーには高い剛性で推進力を生むカーボンを、そしてトップチューブ、ダウンチューブ、シートステー等、快適性をもたらす箇所には緻密に計算された柔軟性を発揮するカーボンを配置。
魅せて、乗って、感動するSCOTTのエンデュランスに対する本気を是非お楽しみください。