1/20 第5ステージは大会名物の上り坂、Willunga Hill の登場する最難関ステージでした。
過去の大会で最終日の決戦の地として使われてきた上りは、昨年大会では使用されず、コロナ過の大会中止と合わせて4年ぶりの登場。
100km過ぎでこの上りを1回上り、下ってもう一回上って頂上を越えて200mでゴールというコースレイアウト。
レースは序盤から4名の選手が逃げグループを形成し、集団がゆっくりと追いかける展開。
残り23km、1回目の上りに入る前の地点で逃げグループは吸収され、ハイペースな上りで選手が絞られていく展開に。
1回目の山頂を Michael Storer 選手にアシストされたオーストラリア代表チーム Luke Burns 選手が取り、集団のままレースは進み、2回目の上りに。
上りに入ると TEAM JAYCO ALULA の Chris Harper 選手が集団牽引からそのままペースを上げ、この動きに TEAM DSM-FIRMENICH POSTNL の Oscar Onley 選手が食らいつきます。この2人の飛び出しは INEOS GRENADIERS チームのアシスト選手達に引き戻されるものの、集団が活性化。
残り600mで TEAM JAYCO ALULA の エース、Simon Yates 選手がアタックし、INEOS GRENADIERS の JHONATAN NARVAEZ 選手、SOUDAL QUICK-STEP の Julian Alaphilippe 選手が追いかけ、Oscar Onley 選手も続きます。
ゴール前200m 山頂は Julian Alaphilippe 選手が取りますが、そこからのカーブで Oscar Onley 選手が加速し、そのままゴール。ステージ優勝を上げました。自身プロ初勝利、チームとしても TEAM DSM-FIRMENICH POSTNL になっての初勝利でした。
総合順位もタイム差無しの2位に上げ、ヤングライダージャージを獲得しました。
オーストラリア代表チームの選手として出場の Q36.5 Pro Cycling Team 、Damien Howson 選手は10秒遅れの7位でゴールしました。
Oscar Onley 選手はゴール後以下のように話しました。
「信じられません。調子が良いとは分かっていましたが、周りの選手たちの高いレベルに対してどうなるかは分かりませんでした。チームと僕をここまで導いてくれた全ての人に本当に感謝しています」
「明日はタフなレースになるだろうけど、自分たちには本当に良いチームがある、もう一度チャレンジして、順位を1つ上げられるかどうか試してみたい。チームは僕にやれることを理解し、僕を信頼し、ここ数日は落ち着いてくれています。慌ただしいスプリントステージでは、僕の安全を確保し、タイムを失わないように本当に尽くしてくれたので、ここで彼らのハードワークに報いることができてうれしいです」
「Willunga Hill は象徴的な上りのコースなので、その優勝者リストに自分の名前が載るのは本当に素晴らしいことです」