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2024 Santos Tour Down Under 第5ステージで Oscar Onley 選手がステージ優勝!

 

2024年シーズンのスタート、真夏のオーストラリアで開催された Santos Tour Down Under が終了しました。
大会公式HPはこちら

1/16 から 1/21 までの6日間、6ステージで争われた男子レースに TEAM DSM-FIRMENICH POSTNL が出場。
名物の Willunga Hill を上る最難関、第5ステージで Oscar Onley 選手がステージ優勝を果たし、総合4位に入賞しました。

TEAM DSM-FIRMENICH POSTNL で出場したのは以下の7名。
エースナンバー91番は Patrick Bevin 選手。このレースで2019年にステージ勝利とポイント賞を獲得しています。
95番の Chris Hamilton 選手がレース中のキャプテンとしてチームをまとめました。
他には地元オーストラリア代表チームの選手として Q36.5 Pro Cycling Team の Damien Howson 選手が出場。
このチームには2017年に Mitchelton Scott Team、2020年にDSM としてSCOTT BIKE で走った Michael Storer 選手も出場していました。







 
1/16 から 1/19 までの4日間は平坦ステージ。
1/20、1/21 が山岳ステージというきっぱり分かれたステージ構成。

最初の4日間を沸かせたのは BORA - HANSGROHE チームのオーストラリア人、Sam Welsford 選手。
昨年は Team DSM に所属していたスプリンターが第1ステージ、第3ステージ、第4ステージと3勝を挙げ、スプリント賞ジャージを獲得しました。







 
1/20 第5ステージは大会名物の上り坂、Willunga Hill の登場する最難関ステージでした。
過去の大会で最終日の決戦の地として使われてきた上りは、昨年大会では使用されず、コロナ過の大会中止と合わせて4年ぶりの登場。
100km過ぎでこの上りを1回上り、下ってもう一回上って頂上を越えて200mでゴールというコースレイアウト。

レースは序盤から4名の選手が逃げグループを形成し、集団がゆっくりと追いかける展開。
残り23km、1回目の上りに入る前の地点で逃げグループは吸収され、ハイペースな上りで選手が絞られていく展開に。
1回目の山頂を Michael Storer 選手にアシストされたオーストラリア代表チーム Luke Burns 選手が取り、集団のままレースは進み、2回目の上りに。

上りに入ると TEAM JAYCO ALULA の Chris Harper 選手が集団牽引からそのままペースを上げ、この動きに TEAM DSM-FIRMENICH POSTNL の Oscar Onley 選手が食らいつきます。この2人の飛び出しは INEOS GRENADIERS チームのアシスト選手達に引き戻されるものの、集団が活性化。
残り600mで TEAM JAYCO ALULA の エース、Simon Yates 選手がアタックし、INEOS GRENADIERS の JHONATAN NARVAEZ 選手、SOUDAL QUICK-STEP の Julian Alaphilippe 選手が追いかけ、Oscar Onley 選手も続きます。
ゴール前200m 山頂は Julian Alaphilippe 選手が取りますが、そこからのカーブで Oscar Onley 選手が加速し、そのままゴール。ステージ優勝を上げました。自身プロ初勝利、チームとしても TEAM DSM-FIRMENICH POSTNL になっての初勝利でした。
総合順位もタイム差無しの2位に上げ、ヤングライダージャージを獲得しました。 
オーストラリア代表チームの選手として出場の Q36.5 Pro Cycling Team 、Damien Howson 選手は10秒遅れの7位でゴールしました。

Oscar Onley 選手はゴール後以下のように話しました。
「信じられません。調子が良いとは分かっていましたが、周りの選手たちの高いレベルに対してどうなるかは分かりませんでした。チームと僕をここまで導いてくれた全ての人に本当に感謝しています」
「明日はタフなレースになるだろうけど、自分たちには本当に良いチームがある、もう一度チャレンジして、順位を1つ上げられるかどうか試してみたい。チームは僕にやれることを理解し、僕を信頼し、ここ数日は落ち着いてくれています。慌ただしいスプリントステージでは、僕の安全を確保し、タイムを失わないように本当に尽くしてくれたので、ここで彼らのハードワークに報いることができてうれしいです」
「Willunga Hill は象徴的な上りのコースなので、その優勝者リストに自分の名前が載るのは本当に素晴らしいことです」
image by 大会公式HP







 
1/21 第6ステージは昨年登場した1級山岳 Mount Lofty を3回上る山岳ステージ。
TEAM DSM-FIRMENICH POSTNL の Oscar Onley 選手はタイム差無しの総合2位につけていましたが、1位の ISRAEL - PREMIER TECH チーム、Stephen Williams 選手とはこれまでのステージ順位合計で大きく差がついており、逆転の為にはタイム差をつけるか、何らかのボーナスタイムを得る必要が有りました。
また総合3位、4位の選手とは5秒差、10位の選手でも24秒差の接戦でした。

レースは序盤から7名の選手が逃げグループを形成し、集団がゆっくりと追いかける展開。
2回目の山頂通過まで大きな展開は有りませんでしたが、3回目の上りに入るまでにペースが上がり逃げグループを吸収。前日同様ハイペースな上りで選手が絞られていく展開に。第2ステージで優勝した UAE TEAM EMIRATES の Isaac Del Toro Romero 選手が強烈なアタックを仕掛け、先頭は5名に。
この動きに TEAM DSM-FIRMENICH POSTNL の Oscar Onley 選手はこれについて行くことが出来ず、TEAM JAYCO ALULA の エース、Simon Yates 選手らとともに遅れます。総合1位の ISRAEL - PREMIER TECH チーム、Stephen Williams 選手がこの日も強さを見せ、ステージ優勝。総合優勝も決めました。
その後、SOUDAL QUICK-STEP チームの Julian Alaphilippe 選手を先頭にした10秒差グループで Damien Howson 選手は7位でゴール、Oscar Onley 選手も同じグループ、21位でゴールしました。
最終的な順位では Oscar Onley 選手は20秒差の総合4位。Damien Howson 選手は42秒差の総合9位になりました。

レース後 Oscar Onley 選手は以下のように話しました。
「今日もチームの選手たちが最後の登りまで僕の面倒を見て、良い仕事をしてくれました」
「残念ながら、トップの選手についていくことができず、総合成績は4位に後退しました。しかし全体的には満足しています。私がこのチームの育成プログラムに参加して以来、忍耐強く付き合ってくれたチーム全員に感謝し、一緒にプロ初勝利を成し遂げられました。来週からのオーストラリアの残りのレースでも、この成功を続けたいと思っています」
image by 大会公式HP







 
Santos Tour Down Unde で早くも今シーズン初勝利をあげた Team dsm-firmenich PostNL 。
今シーズンの更なる活躍に期待しましょう!
チームとしての参加ではなく、十分なアシスト選手のいない状態でトップ10に入った Q36.5 Pro Cycling Team の Damien Howson 選手も流石です。
これからも SCOTT BIKE ライダーにご注目ください。
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