10/3 に行われた女子レースは117.2kmの距離で行われ、アップダウンに加え、石畳の上りもあるベルギーのレースらしいコース設定でした。
Chimay をスタートし、Binche で周回コースを3週走るレースは風が強くふき、横風による集団の分断、さらには雨も降る厳しい天候の中で行われました。
Team dsm-firmenich はスタートから集団をコントロールし危険な逃げ集団が出来るのを防ぎ、ハイペースの展開で人数を減らした集団は最終周回で完全に崩壊。
Franziska Koch 選手が先頭を走り、イギリスチャンピオンジャージの Pfeiffer Georgi 選手が最後に飛び出し、追い付いてきた Fenix-Deceuninck チームの Christina Schweinberger 選手とのゴールスプリントを制し、優勝しました。
Pfeiffer Georgi 選手は以下のように語りました。
「本当にうれしいし、驚いています」
「レース中、チームは素晴らしい仕事をしてくれましたし、横風の中で集団を分割するプランもありました。周回のたびにそれに挑戦し、チームメイトたちが私と Charlotte(Kool 選手)を完璧にアシストしてくれました。最後の上り坂の下りでフルスロットルで走り、上りで遅れた Charlotte が追い付いてこれたら彼女のゴールスプリントに対応できるようにしていました。本当に嬉しく思います。最後の場面では、苦しかったから Schweinberger (Christina 選手)の後ろについてつかの間のリカバリーを試みましたが、ラスト300mの石畳ではただひたすら全力を尽くしました。雨、風、アタック、ベルギーのクラシックレースのような道......この日は本当にレースの全てが詰まっていました」
Team dsm-firmenich の Kelvin Dekker 監督は以下のようにコメントしました。
「今日は最高の形でシーズンを終えたいと思い、チームと一緒に全員を巻き込んだ戦いがしたいと考えました。風が強いことは分かっていました。レース序盤に分断作戦を試しましたがうまくいかなかったので、周回コースで再度チャレンジし、フルガスで走りました。その時点でチームの6人のライダーがレースの先頭に立ち、初めて分断に成功した動きは素晴らしかったと思います」
「また、チームに優勝候補と言えるレベルの選手が複数いたことで、すべてのアタックに対応することができました。チームはみんな本当によく頑張ってくれました。最終ラップでは、すべてのアタックにうまく対応できたので、その分エネルギーが少し失われてしまいました。Franzi(Franziska Koch 選手)は登りきったところでエネルギータンクを完全に空にしました。事前の作戦では Pfeiffer(Georgi 選手)がそこまでに全力を使い、Charlotte(Kool 選手)がゴールスプリントを担当すると言っていました。しかし Charlotte は登りで正しい判断をしました。彼女は Schweinberger (Christina 選手)が後についているのを見て、限界に達したときに、あえて前に追いつかない作戦に変更しました。Charlotte が数秒後方にいたことで、戦術的なアドバンテージとなり、前の Charlotte が加速しないことで Schweinberger はゴールまで自力のみで行かなければならなくなりました。追い付いた Schweinberger とのゴール勝負を Pfeiffer が見事にやり遂げました。私たちは、チームのそれぞれが互いをより高いレベルへと引き上げ、一緒に最後までやり遂げることができるのだと見ています。今日は、チームであることの意味を如実に示してくれました」
1 GEORGI Pfeiffer Team dsm-firmenich 3:01:56
2 SCHWEINBERGER Christina Fenix-Deceuninck ,,
3 AHTOSALO Anniina Uno-X Pro Cycling Team 0:03
5 KOOL Charlotte Team dsm-firmenich 0:08
17 UIJEN Elise Team dsm-firmenich 0:29
23 KOCH Franziska Team dsm-firmenich 0:45
48 HENGEVELD Daniek Team dsm-firmenich 2:14
52 STORRIE Becky Team dsm-firmenich 2:19
DNF VAN DER MEIDEN Anna Team dsm-firmenich