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TOUR OF TÜRKIYE で Frank van den Broek 選手が総合優勝!チームでステージ5勝!

 
4/21 からトルコで開催されているステージレース、Tour of Türkiye が 4/28 に終了、最難関の第6ステージで優勝した Team dsm-firmenich PostNL の Frank Van Den Broek 選手がタイム差を守り総合優勝しました。

この大会では第1ステージを Fabio Jakobsen 選手がステージ優勝。
Tobias Lund Andresen 選手が第2ステージで3位、第4、第5、第7ステージで優勝し、緑色のスプリント賞ジャージを獲得。
最終日、第8ステージは悪天候の為パレード走行になり Team dsm-firmenich PostNL はレースの行われた全7ステージで合計5勝しました。

Tour of Türkiye は UCI プロシリーズのステージレースで、4/21~4/28まで全8ステージ。
このレースにはUCIワールドチームが  Team dsm-firmenich PostNL を含め4チーム、UCI プロチームがQ36.5 Pro Cycling Team など9チーム。他には日本のコンチネンタルチーム KINAN RACİNG TEAM も参加しています。

大会公式HPはこちら
4/26 第6ステージは Kuşadası - Manisa (Spil Dağı) 160,1 KMの1級山岳上りゴールのクイーンステージ。
前日までのスプリンターステージから打って変わって3級山岳を越えてからの1級山岳の上りで全てが決まる勝負のステージです。
スタート時点では Team dsm-firmenich PostNL の Tobias Lund Andresen 選手が総合リーダーですが、
前日のインタビューでも「Frank Van Den Broek 選手のために全力を尽くし、可能な限り彼をサポートするつもり」とコメントしていました。


スタート直後からアタックがかかってはメイン集団につかまりを繰り返し、残り111km地点で、Q36.5 PRO CYCLIMG TEAM のエチオピア人、Negasi Haylu Abreha 選手を含む8名の逃げグループが形成されます。
この逃げグループは3級山岳も超え、人数を減らし続けながら走ります。
最後の上りに入った残り12km地点では逃げグループは分解し Negasi 選手だけになってしまいますが、ここにメイン集団から同チームの Filippo Conca 選手が単独で飛び出し、ブリッジをかけることに成功。先頭は2名にまります。しかしここまで足を使っている Negasi 選手は遅れてしまい、Filippo Conca 選手が単独先頭に。ここに集団から VF Group – Bardiani CSF Faizanè チームの Samuele Zoccarato 選手が追い付き、残り8km地点で先頭は再び2名になります。

メイン集団から各チームのエース格クライマーたちの勝負が始まり、先頭2名は吸収されます。
ペースアップで人数は絞られ、残り2km地点で先頭は以下の3名に。
13 Frank Van Den Broek 選手 Team dsm-firmenich PostNL 
63 Paul Double 選手 Team Polti Kometa
133 Merhawi Ghebremedhin Kudus 選手 Terengganu Cycling Team

ゴールスプリントに向けペースが上がり、Frank Van Den Broek 選手とMerhawi Kudus 選手の一騎打ちに。
Frank Van Den Broek 選手がスプリントを制しステージ優勝をあげました。
総合成績も Frank Van Den Broek 選手が Tobias Lund Andresen 選手から引き継ぐ形で首位に。
Team dsm-firmenich PostNL はステージ3連勝です。



stage 6 Kuşadası - Manisa (Spil Dağı) 160,1 KM
1    VAN DEN BROEK Frank    Team dsm-firmenich PostNL    4:10:00   
2    KUDUS Merhawi    Terengganu Cycling Team    ,,   
3    DOUBLE Paul    Team Polti Kometa    0:03 

102    ANDRESEN Tobias Lund    Team dsm-firmenich PostNL    20:37  
121    VAN DEN BERG Julius    Team dsm-firmenich PostNL    21:04 
130    WELTEN Bram    Team dsm-firmenich PostNL    21:54  
136    JAKOBSEN Fabio    Team dsm-firmenich PostNL    ,,  
150    DORUSSEN Johan    Team dsm-firmenich PostNL    25:54  


GENERAL CLASSIFICATION
1    VAN DEN BROEK Frank    Team dsm-firmenich PostNL    23:02:11
2    KUDUS Merhawi    Terengganu Cycling Team    0:04
3    DOUBLE Paul    Team Polti Kometa    0:09

67    ANDRESEN Tobias Lund    Team dsm-firmenich PostNL    20:23
86    VAN DEN BERG Julius    Team dsm-firmenich PostNL    34:01
101    WELTEN Bram    Team dsm-firmenich PostNL    40:00
112    JAKOBSEN Fabio    Team dsm-firmenich PostNL    46:30
153    DORUSSEN Johan    Team dsm-firmenich PostNL    1:38:19



Frank Van Den Broek 選手はゴール後以下のように語りました。
「この勝利は僕にとってとても特別なものです。今大会でチームは既に3勝をあげていますが、今回4勝目をあげることができたのは素晴らしいことです」
「今日は勝てるとは思っていませんでしたが、チームは僕を信頼して、一日中たくさんのサポートをしてくれました。それを見て自信が沸き上がり、今日を勝利で締めくくることができて本当にうれしいです! 登りの傾斜が急な個所を良い形で乗り越えた後、私は他のクライマーに比べスプリント力が有る方なのでチャンスがあると思いました」
「ゴールスプリントのチャンスはあとスステージ2あるので、そこではチームメイトをサポートし、総合成績のリードを守ることを楽しみにしています」


Team dsm-firmenich PostNL の Roy Curvers 監督は以下のように語りました。
「我々はゴールスプリントにフォーカスして Tour of Türkiye に臨み、Frank(Van Den Broek 選手)がクイーンステージでどこまで戦えるか試そうと考えていました」
「今日の前半は、できるだけフレッシュな状態で走り、最後の登りに臨む計画を立てました。その際は、本当に急こう配の箇所では無理をせず粘り、ゴール前の緩やかな部分でゴールスプリントにかけるプランでした」
「この若いオランダ人が今まさにロードレースのステージを駆け上っているのを見るのは驚くべきことですし、ここにいる有力な選手たちについていけることに自分自身も驚いています。今週も勝利を掴むのは素晴らしいことだし、何もかもが予想を超えてきたり、プレッシャーを感じなかったステージですべてがうまくいったとき、まるで夢のように感じています」
finish section map BY 大会公式 HP
4/27 第7ステージは İzmir - İzmir 125,4 Kmのスプリントステージ。
上りゴールのクイーンステージが終わり再びスプリンターたちが活躍する平坦ステージです。
スタート時点では Team dsm-firmenich PostNL の Frank Van Den Broek 選手が総合リーダーですが2位とのタイム差は4秒。


この日もQ36.5 PRO CYCLIMG TEAM が逃げにメンバーを入れてきます。47番 オーストラリア人の James Whelan 選手と 171番 BEYKOZ BELEDİYESİ SPOR KULÜBÜ チームの Natnael Berhane 選手が残り98km地点から抜け出します。
この後2人は逃げ続け48.7kmの3級山岳ポイントは James Whelan 選手。76.3kmと86kmのスプリントポイントは Natnael Berhane 選手がとりました。

集団は残り6kmで最後まで一人で逃げていた James Whelan 選手を吸収し、集団ゴールスプリントの態勢に入ります。
ゴールまで2kmを切って最後の折り返しコーナーで集団の中間あたりで落車が発生します。
残り300m、先頭に位置していたスプリンターたちはゴールスプリントを開始。Team dsm-firmenich PostNL は Fabio Jakobsen 選手を Tobias Lund Andresen 選手がアシストする体制でゴール前250mから最高速で集団の先頭を走ります。しかし Jakobsen 選手は囲まれていて前が開けず、後ろに付くことが出来ません。
そのまま Tobias Lund Andresen 選手がロングスプリントでスピードを維持してステージ優勝をあげました。

Tobias Lund Andresen 選手は今大会通算ステージ3勝目、前日失ったスプリント賞も取り返しました。
総合首位は変わらず、 Frank Van Den Broek 選手がキープしました。




Stage 7 İzmir - İzmir 125,4 km
1    ANDRESEN Tobias Lund    Team dsm-firmenich PostNL    2:50:58  
2    DUPONT Timothy    Tarteletto - Isorex    ,,  
3    PEÑALVER Manuel    Team Polti Kometa    ,,  

6    JAKOBSEN Fabio    Team dsm-firmenich PostNL    ,,  
46    VAN DEN BROEK Frank    Team dsm-firmenich PostNL    ,,  
67    WELTEN Bram    Team dsm-firmenich PostNL    ,,  
107    VAN DEN BERG Julius    Team dsm-firmenich PostNL    ,,  
127    DORUSSEN Johan    Team dsm-firmenich PostNL    ,,   


GENERAL CLASSIFICATION
1    VAN DEN BROEK Frank    Team dsm-firmenich PostNL    25:53:09
2    KUDUS Merhawi    Terengganu Cycling Team    0:04
3    DOUBLE Paul    Team Polti Kometa    0:09

66    ANDRESEN Tobias Lund    Team dsm-firmenich PostNL    20:13
85    VAN DEN BERG Julius    Team dsm-firmenich PostNL    34:01
100    WELTEN Bram    Team dsm-firmenich PostNL    40:00
111    JAKOBSEN Fabio    Team dsm-firmenich PostNL    46:30
152    DORUSSEN Johan    Team dsm-firmenich PostNL    1:38:19

POINTS CLASSIFICATION
1    ANDRESEN Tobias Lund    Team dsm-firmenich PostNL    58
2    LONARDI Giovanni    Team Polti Kometa    48
3    JAKOBSEN Fabio    Team dsm-firmenich PostNL    44
16    VAN DEN BROEK Frank    Team dsm-firmenich PostNL    15


Tobias Lund Andresen 選手はゴール後以下のように語りました。
「Fabio(Jakobsen 選手)が僕の後ろに付き、私は Bram(Welten 選手)の後ろをキープしていました。すべてが完璧に、計画通りに進んでいました」
「しかし Fabio は、ゴール前でコースを少し絞られてしまい、彼はそのままゴールを狙うように私に言いました。ファビオが僕のスリップストリームにいて、最後に僕をかわしてくれることを願っていたけど、フィニッシュに近づいたら、どうやってでも勝利を掴み取り、みんなの良いチームワークに応えてフィニッシュしなければいけません」
「ここまで7ステージで5勝を挙げて総合成績でリードしている事実は本当に特別なことで、すべてがうまくいっています、勢いもあります、今は夢のようです。総合首位のキープはチームにとって最優先事項です。今朝は全ての選手がボーナスタイムを稼ぐため、逃げのグループに加わろうとしていたので、今日のゴールスプリントエースの Fabio でさえいくつかのアタックに反応してコントロールに加わり、それをコントロールするために全員がサポートしていました。ここでFrank(Van Den Broek選手)と総合首位を守れば、とても大きな意味を持つでしょう。明日もベストを尽くして、また頑張ります」


Team dsm-firmenich PostNL の Roy Curvers 監督は以下のように語りました。
「今日のステージの1番の目標は、Frank(Van Den Broek 選手)の総合首位のリードを守ることでした。難しいスタートでしたが、良いチームワークでタイム差的に問題の無い少人数の逃げグループを先行させることができ、その後はチームでコントロールすることができました。Julius(Van Den Berg 選手)と Johan(Dorussen 選手)は、その点で素晴らしい仕事をしました」
「その目標を確実にし、この日の2つ目の目標、Fabio(Jakobsen 選手)のゴールスプリントを目指すことができました。チームで本当にいい最終局面を走ったと思います。彼らはゴール前のタイトなコーナーで集団が圧縮されたとき、お互いを待っていました。結局、Tobias(Lund Andresen 選手)がリードアウトを開始すると、Fabio はついていけませんでしたが、Tobias はそのリードアウトをゴールラインまで伸ばし、ここでチームにとって5勝目、そして個人的には3勝目をあげました。チームがやれていることが少し非現実的にすら感じられ始めています。明日も総合首位を守ってゴールスプリントを狙うつもりです」
finish section map BY 大会公式 HP
4/28 最終日、第8ステージは İstanbul - İstanbul 105,4 Kmのスプリントステージ。
4級山岳の上りを含む35kmを走り、途中でサーキットを5周、上りを越えて、平坦でゴールするステージです。
スタート時点では Team dsm-firmenich PostNL の Frank Van Den Broek 選手が第6ステージのリードを守り総合リーダーですが、2位とのタイム差はたったの4秒。途中にボーナスタイムもあり、総合成績の行方に注目が集まるステージでした。


しかしレースが始まる時点で強い雨が降り、これによりレースの安全が確保できないとして主催者がレースの無効を決定。この日は急遽パレード走行となり、第7ステージ終了時点の成績を最終成績と確定しました。



GENERAL CLASSIFICATION
1    VAN DEN BROEK Frank    Team dsm-firmenich PostNL    25:53:09
2    KUDUS Merhawi    Terengganu Cycling Team    0:04
3    DOUBLE Paul    Team Polti Kometa    0:09

66    ANDRESEN Tobias Lund    Team dsm-firmenich PostNL    20:13
85    VAN DEN BERG Julius    Team dsm-firmenich PostNL    34:01
100    WELTEN Bram    Team dsm-firmenich PostNL    40:00
111    JAKOBSEN Fabio    Team dsm-firmenich PostNL    46:30
152    DORUSSEN Johan    Team dsm-firmenich PostNL    1:38:19

POINTS CLASSIFICATION
1    ANDRESEN Tobias Lund    Team dsm-firmenich PostNL    58
2    LONARDI Giovanni    Team Polti Kometa    48
3    JAKOBSEN Fabio    Team dsm-firmenich PostNL    44
16    VAN DEN BROEK Frank    Team dsm-firmenich PostNL    15


Frank Van Den Broek 選手はレース後以下のように語りました。
「今週のレースは夢のようでした。初日に Fabio(Jakobsen 選手)がステージ優勝を飾り、好調なスタートを切り、第2ステージと第3ステージの結果から学び、そして Tobias(Lund Andresen 選手)が勝利を収めました!」
「山頂フィニッシュの日、チームは私を本当によくサポートしてくれました。そこで勝利を収め、総合成績でリードを奪ったことで、自分自身をも驚かせました。その後は総合ジャージをキープし、その後のゴールスプリントでチャンスを増やすことに集中しました」
「今日、雨が降ったのは少し残念でしたが、選手の安全のためには、レースのキャンセルは良い判断だったと思います。チームと一緒に総合優勝できてとてもうれしいですし、これからのレースに向けて大きな自信になりました」


Team dsm-firmenich PostNL の Roy Curvers 監督は以下のように語りました。
「トルコで本当に実り多い1週間を過ごしたことで、我々のプロセスと仕事のやり方が着実に実を結んでいるということができます。ゴールスプリントの面では、ステージの最終局面でどのように協力し合っているかが本当にわかりましたし、グループの結束力がどんどん高まっているのがわかります。Frank(Van Den Broek選手)と一緒にいる間、私たちは総合成績を視野に入れながらも、プレッシャーや大きな期待を持たずに、可能な限り彼をサポートする計画を立てていたので、彼は総合首位の選手として走ることがどのようなものかを学ぶことができました。だから、それがようやくステージに上がり、GCで優勝できたのは素晴らしいことだ。総じて、この一週間はグループとしてのDNAを実際に示した週でもありました。真のチームワークが成功につながり、ユニットとして良い計画を立て、若い才能に自分の可能性と能力を探求する機会を与えてくれた完全なサポートがあります。私たちは皆、ここでの1週間を誇りに思うことができます」





TOUR OF TÜRKIYE ではこれ以上に無い成績を収めた Team dsm-firmenich PostNL。次のレースはいよいよ今年最初のグランツール GIRO D'ITALIA です。
(女子チームは4/28から LA VUELTA FEMENINA がスタート、Charlotte Kool 選手がステージ2位に入っています)

2023年はレースの前半で Andreas Leknessund 選手がリーダージャージを着用17ステージでは Alberto Dainese 選手がステージ優勝し、大きな話題になりました。彼らは移籍してしまいましたが代わりに加入してきたのが Fabio Jakobsen 選手。スーパースプリンターの加入で、このレースのチーム目標は Fabio Jakobsen 選手のスプリント、Romain Bardet 選手の総合成績の2種類となりました。
出場選手も Fabio Jakobsen 選手、Tobias Lund Andresen 選手、Bram Welten 選手、Julius Van Den Berg 選手の好調 TOUR OF TÜRKIYE スプリントチーム。
Romain Bardet 選手、Chris Hamilton 選手、Kevin Vermaerke 選手、Gijs Leemreize 選手のクライマー系総合成績チームとちょうど半々の構成です。

残念ながら Q36.5 PRO CYCLIMG TEAM は出場しませんが、SCOTT BIKE ライダーの活躍にご期待ください。

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