Photo BY Daryl Impey Twitter courtesy of Getty Images.


Mitchelton-SCOTT チームの Adam Yates 選手が Criterium du Dauphiné で一時、総合首位になり、Tour de France と同じ黄色のリーダージャージを着用しました。

第4ステージの個人タイムトライアルでタイムを稼いで獲得したもので、その後のステージで数秒差逆転を許し、最終日のスタート時点では8秒差の総合2位につけていました。
逆転優勝の可能性も十分にありましたが、前日の雨の影響からプロトン内の何名かの選手と共に内蔵系の不調を訴え、残り50km地点で大事を取ってリタイアしました。



Criterium du Dauphiné 、クリテリウムと名付けられていますが、その実態は山岳あり、個人タイムトライアルありのミニツールドフランスと呼ばれる1週間のステージレースです。
呼び名の通り7月の Tour de France に向けた、本格的な調整レースとしても注目度の高いこのレース、ツールを見据えた有力選手たちが多くエントリーしていました。
Mitchelton-SCOTT チームも Adam Yates 選手をエースに据えて、本番さながらのメンバーで挑んでいました。


Mitchelton-SCOTT Team:
Jack Haig (AUS, 25)
Damien Howson (AUS, 26)
Daryl Impey (RSA, 34)
Luka Mezgec (SLO, 30)
Nick Schultz (AUS, 24)
Dion Smith (NZL, 26)
Adam Yates (GB, 26)

6/9 Stage 1, Aurillac – Jussac, 142km
6/10 Stage 2, Mauriac – Craponne-sur-Arzon, 180km
6/11 Stage 3, Le Puy-en-Velay - Riom, 172km
6/12 Stage 4, Roanne - Roanne, TT 26.1km
6/13 Stage 5, Boen-sur-Lignon - Voiron, 201km
6/14 Stage 6, Sint-Vulbas – Saint-Michel-de-Maurienne, 229km
6/15 Stage 8, Cluses - Champery, 113.5km
Photo BY Critérium du Dauphiné


第1~3ステージでは総合有力選手に大きな差がついていない状態で迎えた第4ステージ、26.1kmの個人タイムトライアル。
Mitchelton-SCOTT チームの Adam Yates 選手はスタート時点ではトップから24秒遅れの総合10位でした。

11.5kmまで緩やかに上り、そこからゴールまでは下りというコースレイアウト。
この日のトップタイムはTeam Jumbo-Visma のWoet van Aert 選手。
元はシクロクロスの世界チャンピオンのベルギー人が2位に31秒差をつけてトップに。

Adam Yates 選手は56秒遅れの6位、その結果、2位と4秒差の総合首位に立ちます。
細身のクライマー体系ながら、最近ではタイムトライアルに磨きをかけ、総合系の選手として強力な武器にしています。


Photo BY Critérium du Dauphiné

Photo BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Photo BY Mitchelton-SCOTT Twitter




Critérium du Dauphiné - Stage 4 TT Results:
1. Woet van Aert (Team Jumbo-Visma) 33:38:89
2. Tejay van Garderen (EF-Education First) +0:31
3. Tom Dumoulin (Team Sunweb) +0:47
6. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) +0:56

General Classification after stage 4:
1. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) 12:27:26
2. Dylan Teuns (Bahrain-Merida) +0:04
3. Tejay van Garderen (EF-Education First) +0:06





スプリントステージの第5ステージを終え、第6ステージはカテゴリー山岳が8つ連続する229kmの山岳コース。
雨の中、大きく遅れている選手達の逃げ集団を見送り、Mitchelton-SCOTT チームは総合リーダーのいるチームとして集団をコントロールしていました。後半は天気も回復し、逃げの3名が6分差を保ってゴール。集団ではJack Haig 選手が7位、Adam Yates 選手が8位でゴールし、総合順位の変動は無く、大きく順位が変わることもあり得たステージで総合首位をキープしました。



Photo BY Critérium du Dauphiné

Criterium du Dauphiné - Stage 6 Results:
1. Julian Alaphilippe (Deceuninck-Quickstep) 6:00:54
2. Gregor Mühlberger (Bora-Hansgrohe) ST
3. Alessandro de Marchi (CCC) +0:22
7. Jack Haig (Mitchelton-SCOTT) +6:10

General Classification after stage 6:
1. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) 23:35:04
2. Dylan Teuns (Bahrain-Merida) +0:04
3. Tejay van Garderen (EF Education First) +0:06





第7ステージは勝負の分かれ目、1級山岳を3連続で越えてから、超級山岳上りゴールの133.5km。獲得標高は4300mと難関山岳ステージです。
しかも、この日の天候は雨。それもかなりの強さで降り、気温も上がらない過酷なステージとなりました。
スタートしてすぐ20名を超える有力選手を含む、強力な逃げ集団が形成されます。Mitchelton-SCOTT チームからもJack Haig 選手が入り、メイン集団の先頭をチームで引くと共に逃げ集団のコントロールも狙います。
大きなタイム差を許さないままレースは進み、超級山岳の上り差し掛かります。この登りで逃げ残っていた3名も全て吸収され、総合有力選手のみで争われる展開になりました。
残り2kmでBora-Hansgrohe チームの Emanuel Buchmann 選手、Astana Pro Team のJakob Fuglsang 選手が抜け出すことに成功します。
この2名で決まったか、という状況で追走の集団から旧 Team Sky の Ineos チーム Woet Poels 選手が残り1km地点で強力なアタックを決め、二人を追い抜き優勝しました。
Adam Yates 選手は10秒遅れの6位でゴールし、2位に入った Jakob Fuglsang 選手に総合で逆転され、総合順位は8秒遅れの2位になりました。


Photo BY Critérium du Dauphiné


Critérium du Dauphiné - Stage 7 Results:
1. Woet Poels (Ineos) 4:01:34
2. Jakob Fuglsang (Astana Pro Team) +0:01
3. Emanuel Buchmann (Bora-Hansgrohe) +0:01
6. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) +0:10

General Classification after stage 7:
1. Jakob Fuglsang (Astana Pro Team) 27:36:40
2. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) +0:08
3. Tejay van Gardener (EF Education First) +0:20




第8ステージは最終日。総合2位につけているAdam Yates 選手は8秒のタイム差を逆転するべく強力な山岳ステージに挑みます。
カテゴリー山岳が8つ、最後も上りゴールの113.5kmのステージはタイム差をつけるには十分な難易度を誇ります。

12名の強力な逃げグループが形成され、その中には各チームの第2エース格が入り、集団に追いつかれた場合にはエースをアシストする体制。
その逃げ集団を追うメイン集団は総合1位に立った Jakob Fuglsang 選手がいる Astana Pro Team が集団をコントロールする展開です。

Mitchelton-SCOTT チームも逃げ集団に好調のJack Haig 選手を送り込み、メイン集団のエース、8秒差で総合2位の Adam Yates 選手を残りの選手で守る盤石の態勢を見せていました。
しかし、肝心のエースは、前日の雨のステージでダメージを受け、朝から高熱を出していました。出走はしたものの、Tour de France を見据え、大事を取り残り50km地点でリタイアを選択しました。

逃げ集団のJack Haig 選手はアシストの任を解かれ、役割はステージ優勝に絞られました。
逃げ集団内でのアタック合戦から残り12km地点、1級山岳で抜け出すことに成功、追いついてきた Ineos チームのDylan Van Baarle 選手と共に快調に逃げ、ゴールスプリントで敗れたもののステージ2位に入賞しました。
総合1位の Jakob Fuglsang 選手ら総合勢は1分59秒遅れてまとまってゴールし、Fuglsang 選手が総合優勝を飾りました。


Photo BY Critérium du Dauphiné


Critérium du Dauphiné - Stage 8 Results:
1. Dylan Van Baarle (Ineos) 3:05:48
2. Jack Haig (Mitchelton-SCOTT) ST
3. Carl Fredrik Hagen (Lotto-Soudal) +0:50

Critérium du Dauphiné - Final General Classification:
1. Jakob Fuglsang (Astana Pro Team) 30:44:27
2. Tejay van Gardener (EF Education First) +0:20
3. Emanuel Buchmann (Bora-Hanserohe) +0:21
27. Jack Haig (Mitchelton-SCOTT) +21:11








今回も最後に調子を崩してしまい、前哨戦で総合優勝することはできませんでした。
7月の Tour de France では巻き返しに期待したいところです。これからも Mitchelton-SCOTT チームの活躍にご期待ください。