Photo courtesy of Getty Images. BY Mitchelton-SCOTT Twitter


5/11 からグランツールのGiro d’Italia がスタートしました。
今年の総走行距離は3518.5km。開催日程は5/11から6/2までの23日間です。

初日の8㎞ 個人タイムトライアルはプロローグ扱いではなく、第1ステージ。
8㎞の内、前半6㎞が平坦。残りの2㎞が壁のような上りで、純粋なタイムトライアルスペシャリスト向けとは言いきれないコース設定です。


Photos BY Giro d’Italia HP

この日の話題のひとつ目は、「コースの途中でバイク交換をするかしないか」
今回のコースは全8.2kmでスタートから6kmが平坦、残りが上りと、その特性がきっちり分かれるので、TTバイクからノーマルバイクへの交換が認められていました。

上りの始まる地点で交換するノーマルバイクは事前に用意しておく方式ではなく、追走していたチームカーからバイクを降ろして乗り換える、その際にスタッフは10mまでは手で選手を押しても良い、とルールも発表されていました。
事前に試走したチームの話では、交換に10秒かかったとしてもタイムの計算上はバイクを交換した方が早くなるという事。

しかし1分間隔で各選手がスタートするため、選手それぞれのTT能力差によっては差が詰まり、バイク交換の地点で、チームカーがスムーズに止まることが出来ない恐れもあります。その場合には余計に時間がかかる可能性が高く、バイク交換を実際にやるかどうかは各チーム、選手の判断となりました。


話題の2つ目は現地の天候のこと。
前日の時点で、現地の天気予報は時間の経過と共にかなり強い雨になる可能性を示していました。

ステージレース初日のタイムトライアルでは、チームのスタート順が主催者によって決められ、各チームの1人目の選手が全員走り終えたら、最初のチームの2人目がスタートするという方式です。チーム内の選手の出走の順番はチームで決められます。
普通であれば、アシスト選手からスタートさせ、ペースやタイム、コース内の風向きのデータを集めて、最後に登場するエースの走りに生かすのが定石です。

しかし、天候が崩れ、エースがスリップして落車したり、大きくタイムロスしては困ると考え、多くのチームが第一走者にエースを登録していました。
そんな中で Mitchelton-SCOTT チームのSimon Yates 選手だけは、第一走者にはならないと宣言していました。
普段のスタート前のペースを守ることを優先し、天候は崩れないだろうと全選手の最後から3番目でスタートすると発表されており、その走りと天候の変化に注目が集まりました。


2017年の総合優勝者 Team Sunweb のTom Dumoulin 選手が全体の第1走者という、異例の状態で開幕したGiro d’Italia 。
9番目にはBahrain-Merida チーム、過去に2度総合優勝している地元イタリアの Vincenzo Nibali 選手がスタートし、その時点のトップタイムを出します。

そのタイムを更新したのが12番目スタートのTeam Jumbo-Visma 、Primoz Roglic 選手。唯一の12分台のタイムをたたき出し、暫定1位のホットシートに座ります。



Photo BY Mitchelton-SCOTT Twitter

エース格、優勝候補が早々に走り切ってしまい、タイムを更新する選手もないまま、3時間近くが経過しました。
最後から3番目、Simon Yates 選手がスタートする頃、空は日が陰り、暗くはなりましたが、雨は降りませんでした。
小柄なクライマー体系のSimon Yates 選手ですが、前半の6㎞の平坦部分では Roglic 選手から19秒遅れ。スタート前に言っていた通り、バイク交換はせず、TTバイクのまま走った登り部分もほぼ同タイムでゴールし、そのまま19秒差の2位となりました。

ちなみにゴール後表彰式の時点でも雨は降らず、結局降り出したのはレース終了後1時間以上後だったそう。




Giro d’Italia – Stage 1 Results:
1. Primoz Roglic (Team Jumbo Visma) 12:54
2. Simon Yates (Mitchelton-SCOTT) +0:19
3. Vincenzo Nibali (Bahrain-Merida) +0:23

Giro d’Italia – General Classification after Stage 1:
1. Primoz Roglic (Team Jumbo Visma) 12:54
2. Simon Yates (Mitchelton-SCOTT) +0:19
3. Vincenzo Nibali (Bahrain-Merida) +0:23




5/12は第2ステージでした。
この日は平坦基調の205㎞のロードレース。
スプリンター達は初日の上りの有る個人タイムトライアルでタイム差がついてしまい、この日のボーナスタイムを取っても総合首位のジャージ獲得は出来ない状態。


Photos BY Giro d’Italia HP

昨日2位のSimon Yates 選手はスプリントポイントでも2位になり、スプリントポイント1位のPrimoz Roglic 選手が総合1位のマリアローザを着るため、繰上りでシクラメン色のスプリントポイントジャージ、マリアチクラミーノを着用します。

Photo BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Photo BY Mitchelton-SCOTT Twitter

スタートから雨が降るなか、8名の選手が逃げグループを形成します。
初日のタイムトライアルで後半2㎞の登り部分のみのタイムが対象になった山岳賞。
前半の平坦でペースを上げず、登り部分のみにすべてをかける作戦で、Primoz Roglic 選手、Simon Yates 選手よりも速いタイムで登りきり、青い山岳ジャージ、マリアアッズーラを獲得したのが TREK SEGAFREDO チームの Giulio Ciccone 選手。
そのジャージを守るため、Ciccone 選手も逃げグループに入り、途中の山岳ポイントを取りました。
Simon Yates 選手はスプリントポイントジャージには執着しないため、集団内でタイム差なく安全にゴールすることを目標にします。

逃げグループはゴール前7㎞で捕らえられ、集団ゴールスプリントになり、昨年までMitchelton-SCOTT チームに所属していたLotto Soudal チームのCaleb Ewan 選手もトレインを組み、スプリントしますが、最後にかわされ3位に。かわしたBora Hansgrohe チームのPascal Ackermann 選手が勝利しました。




Giro d’Italia – Stage 2 Results:
1. Pascal Ackermann (Bora Hansgrohe) 4:44:43
2. Elia Viviani (Deceuninck – Quickstep ST
3. Caleb Ewan (Lotto Soudal) ST
33.Simon Yates (Mitchelton-SCOTT) ST

Giro d’Italia – General Classification after Stage 2:
1. Primoz Roglic (Jumbo-Visma) 4:57:42
2. Simon Yates (Mitchelton-SCOTT) +0:19
3. Vincenzo Nibali (Bahrain Merida) +0:23



5/13 第3ステージ、5/14の第4ステージは平坦ステージ。木曜日の第5ステージは後半に上りの有る構成で、順位が動くのはここからでしょうか。

これからもMitchelton-SCOTT チームの活躍にご期待ください。

Photo BY Mitchelton-SCOTT Twitter