Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter


3/19 UCIプロツアーのステージレース、Tirreno-Adriatico の最終日、第7ステージ、個人タイムトライアルが行われました。
この日のステージは完全に平坦な10.05km。筋肉量の多い、大柄なタイムトライアルのスペシャリスト向けのステージです。
前日まで、2位と25秒差で総合首位に立っていた Mitchelton-SCOTT チームのAdam Yates 選手はトップから39秒遅れ、48位でゴールし、最終順位は1秒差の2位となりました。
初日のチームタイムトライアルでトップタイムを出し、山岳ステージでタイム差を稼ぎ、最終日の個人タイムトライアルでは可能な限りの走りを見せましたが僅差の2位。惜しくも敗れはしましたが、クライマー系総合選手として確実な成長を見せてくれました。
今シーズンのグランツール制覇に向けて、さらに期待が高まります。

Photo BY Tirreno-Adriatico HP


Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Tirreno-Adriatico stage seven results:
1. Victor Campenaerts (Lotto Soudal) 11:23
2. Alberto Bettiol (EF Education First) +0:03
3. Jos van Emden (Team Jumbo-Visma) +0:04
9. Michael Hepburn (Mitchelton-SCOTT) +0:11

Tirreno-Adriatico General Classifcation:
1. Primoz Roglic (Team Jumbo-Visma) 25:28:00
2. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) +0:01
3. Jakob Fuglsang (Astana Pro Team) +0:30





3/15はTirreno-Adriatico 第3ステージでした。

平坦のスプリントステージで、Mitchelton-SCOTT チームにとっては、総合首位のAdam Yates 選手を遅れることなく、トラブルなくゴールに連れて行くのが任務です。

序盤のアップダウンで飛び出した6名の逃げグループが長時間逃げ続けますが、ゴールが近づき、スプリンターチームが一気にペースをあげ、残り4km地点でついにとらえます。
集団スプリントをDeceuninck - Quick Step チームのイタリア人、Elia Viviani 選手が勝利。イタリア人によるステージ勝利は実に4年ぶりのこと。
総合首位のAdam Yates 選手はタイム差なしの集団ゴール。問題なくこのステージを終えました。


Photo BY Tirreno-Adriatico HP


Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter


Tirreno-Adriatico stage three results:
1. Elia Viviani (Deceuninck - Quick Step) 5:26:45
2. Peter Sagan (BORA - handgrohe) ST
3. Fernando Gaviria (UAE-Team Emirates) ST
26. Michael Hepburn (Mitchelton-SCOTT) ST

Tirreno-Adriatico GC after stage three:
1. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) 10:37:19
2. Brent Bookwalter (Mitchelton-SCOTT) ST
3. Primoz Roglic (Team Jumbo-Visma) +0:07





3/16が第4ステージ。
最後は上りゴールではないものの、終盤にかけて厳しい登りの続くコースプロフィールはAdam Yates 選手にとってはタイム差を広げるチャンスです。

序盤からAstana Pro Team のカザフスタン人、Alexey Lutsenko 選手が逃げを決め、2度も落車をしながら逃げ続けます。
ペースを上げた集団からは多くの選手が脱落し、その中からエース格3名のみが残り500mでようやく追いつきます。

追いつかれてもAlexey Lutsenko 選手は離されず、それどころか4名でのスプリント合戦を制し、ステージ優勝しました。
Adam Yates 選手はタイム差なしの3位に入り、総合1位をキープ。
総合2位、Team Jumbo-Visma の Primoz Roglic 選手は1つ上のステージ2位でゴールし、タイム差をつけることはできませんでした。


Photo BY Tirreno-Adriatico HP




Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Tirreno-Adriatico stage four results:
1. Alexey Lutsenko (Astana Pro Team) 5:16:29
2. Primoz Roglic (Team Jumbo-Visma) ST
3. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) ST

Tirreno-Adriatico GC after stage four:
1. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) 15:53:42
2. Primoz Roglic (Team Jumbo-Visma) +0:07
3. Tom Dumoulin (Team Sunweb) +0:50


3/17 は第5ステージ。
大会最難関ステージであるこの日は、後半に厳しい2本の激坂を含む22.8kmのルートを3周回する構成の180km。

序盤の逃げ集団、メイン集団とも激坂の連続で徐々に崩壊し、残り24km、周回で言うと1周半というところで、メイン集団からAstana Pro Team のJakob Fuglsang 選手がアタック。逃げていた選手たちを抜き去り、独走態勢に入ります。
メイン集団からは、残り11kmでAdam Yates 選手が力強くアタックし、総合2位以下を振り切りにかかります。
この動きについてこれたのは、総合2位のPrimoz Roglic 選手のみ。それも完全にはついてこれず、Adam Yates 選手が2位でゴールしました。

この日の終了時点で総合1位のAdam Yates 選手と2位のPrimoz Roglic 選手とが25秒差。3位のJakob Fuglsang 選手とが35秒差。
平坦ステージの第6ステージを挟み、最終日第7ステージ、個人タイムトライアルで決着という展開になりました。




Photo BY Tirreno-Adriatico HP



Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Tirreno-Adriatico stage five results:
1. Jakob Fuglsang (Astana Pro Team) 4:39:32
2. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) +0:40
3. Primoz Roglic (Team Jumbo-Visma) +0:56

Tirreno-Adriatico GC after stage five:
1. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) 20:33:48
2. Primoz Roglic (Team Jumbo-Visma) +0:25
3. Jakob Fuglsang (Astana Pro Team) +0:35





3/18は第6ステージ。
ここまでの過酷なステージを乗り切ったスプリンターにとっては最後の見せ場。
逆に総合順位を争う選手にとっては足を休め、決戦に備えるステージ。そのアシスト達にとっては、エースにトラブルが起こる事の無いよう、万が一のトラブルの際にはタイムロスにならないようにと気を遣うステージでした。

2名の長時間逃げが決まるも、ゴール前でしっかり集団が追いつき、高速集団スプリント合戦に。
総合上位勢にトラブルは無く、順位、タイム差そのままで、最終日の個人タイムトライアルで決着をつける展開になりました。



Photo BY Tirreno-Adriatico HP



Photo BY Tirreno-Adriatico Twitter

Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Tirreno-Adriatico stage six results:
1. Julian Alaphilippe (Deceuninck - Quick Step) 4:42:11
2. Davide Cimolai (Israel Cycling Academy) ST
3. Elia Viviani (Deceuninck - Quick Step) ST
25. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) ST

Tirreno-Adriatico GC after stage six:
1. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) 25:15:59
2. Primoz Roglic (Team Jumbo-Visma) +0:25
3. Jakob Fuglsang (Astana Pro Team) +0:35





3/19 Tirreno-Adriatico の最終日、第7ステージは完全に平坦な10.05kmの個人タイムトライアル。
筋肉量の多い、大柄なタイムトライアルのスペシャリスト向けのステージ、つまりは体重50kg以下の軽量小柄なAdam Yates 選手にとっては有利ではありません。
山岳ステージのように体重比較のパワーウェイトレシオでは無く、純粋に出力が大きく、空気抵抗の少ない。独特で窮屈なフォームを維持して走れる柔軟性とテクニックが求められます。

個人タイムトライアルは、前日時点での総合順位が下位から一人づつスタートする方式です。
タイム差のついたアシスト選手など多くの選手がスタートし、その中には初日のチームタイムトライアルで先頭ゴールして、リーダージャージを着たMichael Hepburn 選手や、オーストラリアタイムトライアルチャンピオンジャージを着たLuke Durbridge 選手などタイムトライアルのスペシャリストも含まれます。

画像で見比べると一目瞭然、小柄な青いリーダージャージのAdam Yates 選手ですが、気迫の走りを見せ、たった25秒の貯金を守り抜こうと力の限り走り抜けます。

最後から1人前にスタートした総合2位、Team Jumbo-Visma チームのPrimoz Roglic 選手のタイムはトップから13秒遅れの11分36秒。
最終走者としてスタートしたAdam Yates 選手は、限界まで追い込み、39秒遅れの48位に入ります。
2人のタイム差はなんと26秒。前日までの25秒差をわずかに1秒、さらに正確には0.31秒差逆転されてAdam Yates 選手は総合2位でレースを終えました。

レース後のインタビューでAdam Yates 選手は以下のように答えています。
「とてもタフな12分間でした。これまでも個人タイムトライアルを何度も戦ってきました。いつもタイム差をつけられ、リードを失ってきました。今日は今の自分に可能な限り、最善を尽くしました。ただ、それでも届きませんでした。
昨日のインタビューにはリードが25秒では十分ではないと述べました。しかし、私は良いタイムトライアルをしました、私は振り返らなければならないでしょう、しかし今日の私は良い走りができたと思います、そして、私は私ができる限り私のポジションを保持しました。」
「私にできることはそれほど多くはなかった。最強の男が勝ちましたが、来年も確実にこの場所に戻ってきます、うまくいけば、もっと強く復活することができるでしょう」



Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT Twitter

Tirreno-Adriatico stage seven results:
1. Victor Campenaerts (Lotto Soudal) 11:23
2. Alberto Bettiol (EF Education First) +0:03
3. Jos van Emden (Team Jumbo-Visma) +0:04
9. Michael Hepburn (Mitchelton-SCOTT) +0:11

Tirreno-Adriatico General Classifcation:
1. Primoz Roglic (Team Jumbo-Visma) 25:28:00
2. Adam Yates (Mitchelton-SCOTT) +0:01
3. Jakob Fuglsang (Astana Pro Team) +0:30





Adam Yates 選手の今年の最大の目標はツールドフランスです。ジロデイタリアには双子の兄弟、Simon Yates 選手が出場します。
Yates兄弟とMitchelton-SCOTT チームの活躍にこれからもご期待ください。