Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT HP

1/19にTour Down Under 第5ステージ、1/20に第6ステージが行われ、第4ステージ終了時点で総合2位につけていたMitchelton-SCOTT チームのDaryl Impey 選手が順位を逆転し、総合優勝しました。昨年に続いての総合2連覇達成で、史上初の快挙です。

また、このレースでの引退を表明していた チームのベテラン、Mathew Hayman 選手が最終日も平坦で強力な集団牽引を見せました。
2016年のParis-Roubaix パリ・ルーベ の優勝で知られるHayman 選手の引退は多くのメディアで取り上げられています。

image BY Mitchelton-SCOTT FB




第5ステージは149.5㎞で、アップダウンを含みますが、ゴールまでに下りと平坦が有り、追い風が吹く地形でスプリンターも追いつける設定。
最終日が登りゴールのため、純粋なスプリンター達にとっては最後の見せ場になります。

スタート時点で総合2位につけていたDaryl Impey 選手に47.2km地点のスプリントポイントのボーナスタイムを取らせるため、Mitchelton-SCOTT チームは集団を引き、逃げた選手を吸収します。Impey 選手はしっかり1位を取り、総合タイム差を6秒に縮めます。
しかし73.9km地点の第2スプリントポイントではCCC Team のPaddy Bevin 選手に取り返され、タイム差はスタート時点の7秒に戻ります。

その後は追い風に乗り、集団のまま高速でゴールを目指します。
そんな中、Paddy Bevin 選手がゴールまで10kmの地点で落車してしまい、総合リーダーの落車は待つのが不文律なのでMitchelton-SCOTT チームが集団先頭でペースを落とし、復帰を待ちます。Bevin 選手は残り3㎞地点で集団に復帰し、無事ゴールしますが、表彰式を欠席し、そのまま病院に。骨折等は有りませんでしたが、重度の打撲傷を負いました。

昨年までMitchelton-SCOTT チームに所属していた、Lotto-Soudal チームのCaleb Ewan 選手が先頭でゴールしますが、その後、ラフプレーで降着となりUAE Team Emirates チームのJasper Philipsen 選手が繰り上げ優勝となりました。

コースマップは大会公式HPより





Tour Down Under – Stage 5 Results:
1. Jasper Philipsen (UAE Team Emirates) 3:37:00
2. Peter Sagan (Bora-Hansgrohe) ST
3. Danny van Poppel (Team Jumbo Visma) ST
19. Daryl Impey (Mitchelton-SCOTT) ST

Tour Down Under – General Classification after Stage 5:
1. Paddy Bevin (CCC Team) 17:00:25
2. Daryl Impey(Mitchelton-SCOTT) +0:07
3. Luis Leon Sanchez (Astana Pro Team) +0:16




最終日、第6ステージは大会名物の Willunga Hill登りゴールの151.5㎞。
全長3㎞、平均勾配7.5%のWillunga Hill を後半に2回登るコース設定は、いかに登れるスプリンターのDaryl Impey 選手とはいえ、何かあれば遅れてしまいます。平坦やそれまでのレースで体力を温存し脚を残せるかに総合優勝の行方はかかっています。

前日、落車してしまったスタート時点の総合1位、CCC Team のPaddy Bevin 選手は無事出走したものの、2回目の登りに入ると、ペースアップについて行けず、すぐに遅れてしまい、総合争いから脱落してしまいます。
「その2回目の登り」まで集団を牽引したのが、この日が最後のレースとなったMathew Hayman 選手。
ゴール後にHayman 選手はインタビューに答えています。
「最後のアシストを終えると、複雑な感情が廻ったが、次の瞬間にはチームメイトのことを考えていた。無線でDaryl(Impey)の勝利を聞いた。ゴールに家族が皆着ていることは知らなかった。最後の仕事を家族に見せることができたのはとても特別なことだ。しかし、Darylの勝利に興奮していた私は、そう言うことに考えが至らないでいた。最高の1週間だった。」

5年連続でWillunga Hillの登りゴールを制しているTrek-Segafredo のRichie Porte 選手は非常に強く、今年もステージ優勝を遂げました。
その走りについて行けたのはTeam SkyのWout Poels 選手と Daryl Impey 選手のみ。3位でゴールしたDaryl Impey 選手がボーナスタイムもあり、13秒差で総合優勝しました。
昨年に続いての総合優勝。Mitchelton-SCOTT チームの地元、オーストラリア最大のステージレース、Tour Down Under はシーズンの大きな目標であり、その総合優勝は何よりの成果です。



コースマップは大会公式HPより




Photo courtesy of Getty Images BY Mitchelton-SCOTT FB


Tour Down Under – Stage 6 Results:
1. Richie Porte (Trek-Segafredo) 3:30:14
2. Wout Poels (Team Sky) ST
3. Daryl Impey (Mitchelton-SCOTT) ST

Tour Down Under – FINAL General Classification:
1. Daryl Impey (Mitcheton-SCOTT) 20:30:42
2. Richie Porte (Trek-Segafredo) +0:13
3. Wout Poels (Team Sky) +0:17


最高のシーズンスタートを切った Mitchelton-SCOTT チーム。ここからは春のクラシックに向けて動き出します。これからもその活躍にご期待ください。