グランツールトリプル

ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、それかブエルタ・ア・エスパーニャでのステージ勝利はイアムサイクリングのチーム設立当初からのメインゴールだった。そして今年、全てがチームの思った通りに進んでいくようだった。ジロ・デ・イタリアではゴール前で賢く攻めたローガー・クルーゲの第17ステージ勝利。ツール・ド・フランスで最も攻めたハーリンソン・パンタノは第15ステージで勝利。そしてブエルタ・ア・エスパーニャでヨナス・ヴァンヘネヒテンが第7ステージで勝利し、イアムサイクリングはグランツールトリプルを達成した。更にマティアス・フランクが第17ステージで勝利したことで、1シーズン中に4度のグランツールステージ勝利を達成した。


第7ステージでのヴァンヘネヒテンの策略

1日中プロトンに紛れた後、彼はゴール前でサムエル・サンチェスとサイモン・クラークに追いついた先頭集団にいた。ヨナス・ヴァンヘネヒテンは完璧なタイミングで前に出ると、自身のキャリア最大の勝利を手にした。彼は先頭で最終カーブに差し掛かるともう誰も追いつけなかった。『ブエルタで勝てるチャンスは凄く少ないんだ。全てのステージで狙う必要があるし、僕は第1、2ステージでチャレンジしたんだよ。これは僕の目標の1つで、今日は集団にいようとしていたんだ。もちろんこれは最大の勝利だよ。』とレース後にコメントした。



マティアス・フランクの夢が実現

フランクは28人の選手からなる逃げ集団の中にいたが40㎞を過ぎた所の登坂でダリオ・カタルド(Astana)と前に出ると、残り30㎞で集団が分散し始めた。『ダリオと一緒にアタックを仕掛けた時、正直言って上手くいくとは思ってなかったんだ。』とフランクはレース後にコメントした。差は開いたり縮まったりし、彼らが最後の登坂に差し掛かった時には僅か20秒しかなかった。残り僅か2㎞程の所でフランクはまたもトップに立ち、力尽きたカタルドを置いていった。そして多くの選手が減速してしまう20%を超える急勾配でもフランクは突き進んだ。リードは僅かだったが勝利を収めるには十分で、フランクは2年振り、そして自身初となるグランツールステージ優勝を飾った。『フィニッシュラインを越えた時、夢が叶ったぞって自分に言い聞かせたんだ。』とフランクは興奮気味に説明した。『今シーズンは厳しかったよ。僕のメインゴールのツール・ド・スイスとツール・ド・フランスを諦めないといけなかったからね。ブエルタでの目標はステージ勝利だったんだ。そのミッションを達成した今は最高の気分だよ。』