2016 IM 70.3世界選手権はオーストラリアのクイーンズランド、サンシャインコーストに位置するムールーラバで開催された。
スタート前からこのレースは厳しいものになると予想された。スイムの後、70.3世界選手権王者に2度輝いたセバスチャン・キーンレに約2分リードし、大きな集団がT2に入った。バイクで20㎞を通過した所でキーンレは先頭集団との差を縮めた。何度かアタックを仕掛けたが効果は無く、先頭集団はそのままの形を保った。

しかしランに突入すると、キーンレと先頭集団の中で誰よりも世界チャンピオンのタイトルを欲しがるオーストラリア人選手、ティム・リードとの一騎打ちとなった。ランの中盤で2人はSCOTT選手のモーリス・クラベルとサム・アップルトンに20秒の差をつけ、ルディ・ワイルドとテレンゾ・ボゾーニには約30秒の差をつけた。そして終盤になるとキーンレはリードに約15秒の差をつけていて、彼の勝利は確実に見えた。しかし猛追するワイルドがリードに追いつきそうになった時、彼は最後の力を振り絞りキーンレとの差を詰めた。そして接戦の末、リードはキーンレに僅か2秒の差で勝利を収めた。

レース後、キーンレは結果にこそがっかりしていたが、コナでのIM世界選手権を控える自身の仕上がりには満足していた。『レース展開は僕が想像していた通りだったよ。』とキーンレはレース後にコメントした。『ただランでちょっと余裕を感じ過ぎていたかな。そのまま優位に行けると思ってたのが間違いだったよ。』と2位という結果に対してコメントした。『気持ち的にはレースを通していい感じだったんだけど、勝つ為のあとちょっとのスピードが足りなかったんだろうね。自分の仕上がりには満足だけど、このレースのおかげでコナに向けて何が必要か分かったよ。』とキーンレ。

そしてドイツ人SCOTT選手のモーリス・クラベルは8位に入賞したが、レース全体を通してトップ5に入る事が多かった。オーストラリア人SCOTT選手のアナベル・ラクスフォードは女子クラスで6位入賞を果たした。