チェコ共和国、ノヴェー・ムニェスト

“最高の1日”‐チームSCOTT-Odloはノヴェー・ムニェストでの世界選手権をこう表現するだろう。チームメイトのニーノ・シュルターとジェニー・リスベッズの両選手が世界チャンピオンのタイトルを獲得したこの週末はこれ以上無い最高の1日となった。

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この世界選手権はSCOTT Odlo MTB Racingだけでなく、世界中のMTBコミュニティーにとっても忘れられないレースとなった。素晴らしい雰囲気と2万人を超える観客がこのスポーツの26年の歴史の中でも最高と呼べる今日の日を思い出に刻むだろう。ジェニー・リスベッズが初めてレインボージャージを手にし、ニーノ・シュルターが彼の最大のライバルであるヤロスラフ・クルハヴィーとジュリアン・アブサロンを押さえて表彰台のトップに立った。

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現世界チャンピオンのニーノ・シュルターは強靭な精神力を見せた。優勝候補の1人として、ニーノは確実にそのプレッシャーを感じていたはずだ。そして地元の声援を受けるヤロスラフ・クルハヴィーが強敵だという事、そして前回のワールドカップレースでジュリアン・アブサロンがその強さを見せつけた事も知っていた。たとえそれぞれの優勝候補達が内心ではリオオリンピックの事を考えていたとしても、オリンピックの6週間前に世界チャンピオンの称号を獲得する以上に自信をつけられるものはあるだろうか?

オリンピック王者のヤロスラフ・クルハヴィーはレース序盤で力強さを見せると他を圧倒したが、ニーノ・シュルターだけが彼について行く事が出来た。その後ヤロスラフと同郷のオンドレイ・シンクがトップ2人との差を埋めた。ジュリアン・アブサロンは4位につけ、常に首位グループを視野に入れていた。2周目でヤロスラフが減速した時、ニーノは最初のアタックを仕掛けた。しかし彼はソロで行くには早すぎると判断し、ライバル達がその差を埋めるのを待った。ジュリアン・アブサロンがトップ集団に合流した頃、オンドレイは苦戦を強いられていた。

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ニーノは常に集中し、自信を持って急勾配の登坂やテクニカルな下りを新しいSpark RC 900 World Cupで駆け抜けているように見えた。そしてタイミングを見計らいジュリアンが差を縮めた直後に2度目のアタックを仕掛け、この決断が勝利につながった。ニーノが30秒のリードを広げた時すでにヤロスラフとジュリアンは優勝が無くなった事を悟り、準優勝争いを始めた。そしてヤロスラフがその戦いに勝利し2位に、そして3位のジュリアンの後には大きな差がつき4位にオンドレイ、5位にステファヌ・タンピエが入賞。SCOTT選手のマティアス・シュティルネマンは6位に入賞した。

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5度目の世界チャンピオンのタイトルを獲得という偉業を達成したニーノ・シュルター、今や最も成功したライダーのジュリアン・アブサロンと肩を並べている。

前、そして現世界チャンピオンはこうコメントした。『このレースはスタートからゴールまで完璧だったよ。このコースは僕にピッタリなんだ(ノヴェー・ムニェストで5回中3度のワールドカップ勝利を果たし、今回はニーノにとって4度目の勝利となった)。レース中調子が良かったし、新しいバイクは凄く快適だったよ。これは驚くほど速いバイクで、この勝利はバイクのおかげでもあるんだ。僕のホームのレンツァーハイデで開催されるワールドカップが来週にあるし、オリンピックが8月にあるから休んでる暇はないね。でも確かにこの勝利でちょっとだけ安心はしたよ。シーズン序盤で記録が出せて最高の気分だよ。』
レンツァーハイデのワールドカップ、その後はナショナルチャンピオンシップ、そしてロンドンのオリンピックコースでHCレース、7月は沢山のレースが開催される。

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もう1人の世界チャンピオンは防衛するものは何もなかったが、チームメイトのニーノと同じくらいのプレッシャーを感じていた。アルプシュタットでのエリートワールドカップで2位につけてから、ジェニー・リスベッズはU23世界選手権レースでの優勝候補だったのは明らかだ。彼女は昨年の大会で、優勝候補が勝つのはそう簡単ではない事を学んでいた。このコースは彼女にピッタリだし、世界最軽量のXCフルサスペンションバイクに乗っている、そんな自信が昨年のあまり喜ばしくない経験を払拭させてくれた。そしてニーノのように、彼女もまたレースを常にコントロールした。そして世界チャンピオンを目指して駆け抜けた。

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『夢がかなったわ!先月はアルプシュタットでの怪我に悩まされたけど、今は全てが上手くいってとても幸せよ。世界チャンピオンって呼ばれるのは本当に最高ね、でもまだ何だか慣れないわ。』と笑顔で彼女はコメントした。


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